医療脱毛は「少ない回数で高い効果を得られる」として多くの人に選ばれています。しかし実際には、「15回受けたのにまだ毛が生えてくる」「効果が思ったより感じられない」と感じる人も少なくありません。本記事では、なぜ医療脱毛が15回以上かかるのか、想定より回数がかかる原因とその対処法について詳しく解説します。
医療脱毛の仕組みと回数の目安
医療脱毛はレーザーを用いて毛根(毛乳頭やバルジ領域)を破壊し、毛の再生を抑える方法です。ただし、毛には成長期・退行期・休止期という毛周期があり、脱毛効果があるのは成長期の毛だけです。これが、複数回施術が必要な理由です。
一般的な回数の目安:
- 5〜8回:効果を実感しはじめる
- 8〜12回:自己処理がほぼ不要になる
- 12〜15回以上:ツルツルの状態、または産毛すら目立たなくなる
ではなぜ「15回でも終わらない」と感じる人がいるのでしょうか?
15回でも終わらない主な原因
1. 毛質・体質の個人差
濃い毛、太い毛、毛根が深い部位はレーザーの反応が強く出る一方、産毛や細い毛は反応しにくいため、より多くの回数が必要になります。また、ホルモンバランスや遺伝的要因も影響します。
2. 脱毛部位による違い
VIOやヒゲ、背中、うなじなどは毛周期が長く、効果が出るまでに時間がかかります。特にヒゲやVIOはホルモンの影響が大きいため、しぶとく再生する傾向があります。
3. 使用している脱毛機の種類
- アレキサンドライトレーザー:太い毛に効果的だが、産毛には弱い
- ダイオードレーザー:オールラウンダーで痛みが少ないが、回数がやや多めになることも
- ヤグレーザー:深い毛根に効果的だが、痛みが強く、途中で断念する人も
脱毛機との相性が悪いと、十分な効果が得られない可能性があります。
4. 照射間隔や頻度の問題
適切な間隔(通常6〜10週)を空けずに通ったり、逆に期間が空きすぎたりすると、効果的に成長期の毛に照射できず、回数がかさむ要因になります。
5. 出力設定が弱すぎる
痛みやトラブルを避けるため、初回〜数回は低出力で照射されることが多いです。出力が弱すぎると毛根を十分に破壊できず、回数が多くなります。
対策と改善策
カウンセリングで脱毛機とプランを見直す
現在通っているクリニックの機器や照射設定が合っていない可能性があります。別のクリニックでセカンドカウンセリングを受けてみましょう。
麻酔や冷却を利用して高出力照射に切り替える
痛みによって出力を上げられない方は、麻酔クリームの利用や冷却機能の高い脱毛機を選ぶことで対応可能です。
毛周期に合わせて適切なペースで通う
リズムよく施術を受けることで、成長期の毛にしっかり照射できます。自己判断で通院頻度を減らすのは逆効果です。
医療脱毛専門クリニックに乗り換えを検討
総合美容クリニックではなく、医療脱毛に特化したクリニックでは、最新機器の導入や高出力設定が可能なケースが多く、結果に差が出やすいです。
よくある質問(FAQ)
Q. 本当に脱毛は終わるの?永久脱毛って? A. 医療脱毛は”永久減毛”とされ、100%完全になくなるわけではありませんが、大幅に毛量を減らすことが可能です。
Q. 15回で効果を実感できないのは失敗? A. 必ずしも失敗ではありません。部位や体質により20回以上かかるケースもあります。
Q. 永久に生えてこない? A. 年齢やホルモンの変化によって、将来的に多少生えてくる可能性はあります。
Q. 回数無制限のプランはお得? A. 長期間通う必要がある部位にはおすすめです。結果が出るまで安心して継続できます。
まとめ:15回以上かかるケースも珍しくない
医療脱毛は「少ない回数で完了」と言われがちですが、現実には15回以上必要となるケースも決して珍しくありません。原因は機器や出力設定、個人の毛質やホルモン状態など様々です。
「15回でも終わらない」と悩んでいる方は、一度カウンセリングで現在の施術方法や機器の見直しをしてみてください。正しいアプローチを取ることで、より効率よく、満足度の高い脱毛を目指すことができます。